PICTORUみたかクリニック
高度な画像診断をより気軽に、そしてより迅速で的確な医療を提供するまちのクリニック「PICTORUみたかクリニック」
画像のピクセルをモチーフに内装、サイン、カーテンなどのデザインをまとめ機能的で快適性の高い内装デザインを目指しました。
MRIは総合病院などのみに設置され、敷居が高いものとなっています。それらの高度な画像診断を気軽に受診・迅速で的確な診断を提供することができるクリニック「PICTORU」の第2弾としてのデザインが必要とされました。
また、重量の大きく磁気・騒音・光などの遮蔽が必要なMRIを既存の一般的な建物の1階テナントとして入居するのために発生する様々な制約に対して、適切な設計が求められました。
「PICTORU」の第1弾として完成した幣事務所設計によるPICTORU出雲画像診断室(新築建物)の成功に引き続き、設計・監理を依頼いただきました。
ブランディングを強化する共通言語(ドッド)によるデザインとして、壁の出隅角部分に丸形のモザイクタイルを施しています。これは来院者が滞在する待合空間を良好な空気環境とするために採用した吸湿・消臭性能を持つ自然素材の塗り壁に対して、車いすやストレッチャーなどの衝突保護のための機能性を有しており、機能性とデザインが統合した建築的ブランディングとなっています。
塗り壁に丸型モザイクタイルを施すという他にはないチャレンジに対して、現場で施工者さんと何度もやり取りしながら試行錯誤した姿をご覧になられて、お褒めいただきました。
また、完成後に初見された先生には期待以上の出来栄えと満足頂いています。
開院後も順調に稼働しています。
待合スペースをみる。 腰壁部・壁の出隅部にモザイクタイルが集まり、ストレッチャーガード・コーナーガードの役割を果たしている。
MRI室
シールドのため閉鎖的になってしまうが、疑似的な窓を設置して閉塞感を緩和している。
サインデザインはPICTORUのブランディングデザインを行っている「株式会社 kenma」によるもの
テキスタイルデザインは「株式会社 布」によるもの
横長の窓面に二重に仕立てたテキスタイルによって、72グリッド・16通りの色を表現した。それは季節・時間による光の変化でさらに幾通りにも色のパターンが現れることとなる。